社員対談

今までの20年を振り返り、
これから先の20年を考える

Talk Member

  • 榎本 章二

    えのもと あきじ

    株式会社ニッソーネット
    常務取締役

    設立時から勤務し、派遣スタッフの労務管理など営業現場を経験した後、採用や業務の根幹を担ってきた。

  • 寺島 佳奈

    てらしま かな

    所属支社
    東京本社

    2018年4月に新卒入社。東京本社にて稼働中スタッフの労務管理を担当。稼働スタッフと受入側施設との調整や、施設担当者との折衝なども含まれるが、誠実な対応により施設担当者からもスタッフからも高く評価されている。

  • 竹本 洋一

    たけもと よういち

    所属支社
    高崎支社

    2018年4月に新卒入社。高崎支社にて派遣応募者のマッチング対応から稼働中スタッフの労務管理を担当。

Talk 01

20年前、現在、そして
20年後の未来について

  • 竹本さん

    創業当初について教えていただけますか?

  • 榎本常務

    ニッソーネットは、「シニアの人材ビジネス」を目的に1999年に設立された会社です。私が親会社から異動でニッソーネットに来たのが、それから2年後の2001年で、当時27歳でした。

  • 竹本さん

    ニッソーネットを選んだ理由は何ですか?

  • 榎本常務

    異動のきっかけは、その時の上司に声をかけられたからです。元々は大卒学卒で入った親会社で自動車関連を中心とした人材ビジネスに約7年間従事していました。やりがいを感じながら働く中で何か新しい事にチャレンジしたいと日頃から上司に伝えていたところ「グループ会社のニッソーネットで「シニアの人材ビジネスをやらないか」と声を掛けられたのです。

  • 寺島さん

    希望が叶ったのですね。

  • 榎本常務

    新しいことをやらせてください」といつもアピールしていたことが良かったのでしょう。自分の思いを発信することでやる気が伝わったのだと思います。そしてこの時から、シニアの人材ビジネスに本格的に取り組むことになりました。当時与えられたミッションは、「好きにしていいから何でも自由にやってみろ」ということ。大きなチャンスをもらえて嬉しい反面、ゼロから始めることへの難しさも感じましたよ。しばらく思案していましたが、あるとき介護施設へのシニアドライバーの派遣を思いつきました。

  • 竹本さん

    シニアドライバー派遣はどうして思いついたのですか?

  • 榎本常務

    当時「デイサービス」はあまり一般的ではありませんでしたが、「今後高齢社会を迎える中でニーズがあるのはどこだろう?」と考えた時に、シニアの短時間で働きたいニーズと介護施設の送迎ドライバーが頭の中で結びつきました。手始めに介護施設へDMを送ることから始めましたが、2000年4月に介護保険制度の誕生による民営化も追い風となって、DMへの反響はとても大きなものでした。

  • 寺島さん

    読みが当たって、DM送付が成功したのですね。

  • 榎本常務

    今思えばこれがターニングポイントですね。この時DMを送る判断をしていなければ、介護領域の人材ビジネスに参入していなかったかもしれません。それに合わせてドライバーを折り込みチラシなどで募集したところ、電話が鳴りやまないほど応募者が殺到しました。

  • 竹本さん

    時流を掴むことは大切ですね。ところで、入社された約20年前には、どんな20年後を思い描いていましたか?

  • 榎本常務

    はっきりとは思い描けていなかったかもしれません。ただ介護施設へのドライバー派遣が順調に進む中でも、シニアビジネスをどう動かしていこうかと常にアンテナは張っていました。現在のビジネスにたどり着いたのは、そのおかげかもしれません。
    介護士の派遣は、とある施設から「介護士の派遣をやってくれないか」といった要望を受けて始めたビジネスです。その頃の当社はシニア派遣の経験しかありませんでしたが、試しにやってみようとスタートさせました。すると思った以上にニーズが高く、軌道に乗せることに成功したのです。

  • 寺島さん

    営業先様のご要望に耳を傾けるのも大事ですね。
    それでは次の20年後に向けて、会社が目指す方向性などを教えていただけますか?

  • 榎本常務

    介護領域の人材ビジネスを中心に事業拡大を図っていきたいと考えております。これから約15年はマーケットが拡大していくでしょうから、この20年で培ってきたノウハウをフルに活用し 業界に貢献していきたいと思います。また、新しい事にも挑戦していきたいですね!社長の言葉にもあった「生き残る会社は挑戦し続ける会社である」からも常に新しい事へのチャレンジは必要でしょうから。20年後といえば、入社2年目のお二人も中核になる頃です。ぜひ楽しみながら色々なことに積極的にチャレンジしていって欲しいなと思います。

Talk 02

創業当時と現在との
ギャップ

  • 寺島さん

    創業当時と比べて変わったことはありますか?

  • 榎本常務

    創業間もない頃の話ですが、上司のもと、営業は私1名で、抱える人材は大手メーカーOBの方が6名ほどと小規模の会社でした。27歳の時に、60歳以上の方をマネジメントするのはなかなか大変だったことを覚えています。(正直、こちらが教わってばかりでマネジメントになっていませんでしたが...笑)
    それから比べると今は、全国18拠点に展開していて営業の人数は100名ほどに増えました。介護事業者側の人材ビジネスへの認知度も大きく変わりましたね。当時はこの人材サービスを知らない介護事業者様がほとんどで、「介護施設へ人材を派遣していいのか?」など基本的な問い合わせもたくさん頂きました。なかには「違法じゃないのか!」とご指摘を受けることもあり、仕組みを説明しに回ったのを良く覚えています。まあ、今ではその必要はないでしょうが。

  • 竹本さん

    当時働いていた皆さんのおかげで今があることに心から感謝します。

Talk 03

逆境をチャンスに
変えて乗り越えた

  • 竹本さん

    会社始まって以来、一番の逆境はいつですか?

  • 榎本常務

    2008年9月のリーマン・ショックから始まった不況時です。ちょうど全国展開を進めている最中で、千葉に7拠点目を出そうかと検討しているタイミングでした。

  • 寺島さん

    どのように乗り越えたのですか?

  • 榎本常務

    派遣事業が冷え込んできたのでどうしようかと思案していたところ、国が失業者対策(公共職業訓練)の一環で、介護の職業訓練校を立ち上げる政策を打ち出しました。それを見た瞬間、「これだ!」と思い、そこに真っ先に手を挙げたのが当社です。真っ先に介護の職業訓練に取り組んだ事もあり、その時、厚生労働省から当社に視察に来られたのを今でもよく覚えています。全国20ヶ所くらいに訓練校を設立しました。

  • 竹本さん

    訓練校を立ち上げた場所はどこだったのですか?

  • 榎本常務

    基本的に当社の事務所併設の教室を立ち上げましたが、市民会館などを借りて立ち上げたところもあります。訓練校は30人の定員に100人の応募があるほど盛況でした。営業社員含めコーディネーター総出で面接を行い、選考を行っていました。
    不況のあおりを受けて主力の人材事業の売上は低迷しましたが、いち早く職業訓練を中心とした教育事業に注力したことで危機を乗り切ることができました。人材と教育の2つの事業に取組んでいた事が良かったのですね。実は創業以来最高益を達成できたのもこの頃です。

  • 竹本さん

    今も同じことをやったら、介護職の学校職業訓練校に人は集まるのでしょうか。

  • 榎本常務

    訓練校の運営をやめたのは、訓練生が集まらなくなったからです。職業訓練校は景気に左右されます。最近は有効求人倍率も回復して、訓練学校に行かなくても仕事を見つけられますし、他業種の求人も増えたのもあり相対的に介護職を希望する人も減少しています。訓練校に一定の需要はあるとは思いますが、今募集しても応募者は少ないでしょうね。

Talk 04

若手社員に求めること

  • 竹本さん

    私たちのような若手社員に求めることは何ですか?

  • 榎本常務

    今ある仕事がすべてではないことを覚えておいてください。ジョブローテーションでたくさんのことを経験し、色々なことにチャレンジしていって欲しいですね。
    また、日々の業務への問題意識を持ち、主体性をもった人材になってほしいですね。
    指示された事をするだけでは成長はありませんから。

  • 竹本さん

    アドバイスをありがとうございます。先日の創立20周年の記念式典で、全国の社員と話す機会があったのは嬉しかったです。営業グループごとに集まって情報交換することもできました。

  • 寺島さん

    私も支社の人と話す機会がなかなかないので、営業のやり方などを聞けてとても参考になりました。今回の対談も直接お話を伺える貴重な機会なのでありがたいです。

  • 竹本さん

    最後に、業務に必要な心構えなどを教えていただけますか。

  • 榎本常務

    営業で究めて欲しいのはスタッフさんとの関係構築力です。良い関係性を築くと、仕事が楽しくなってやりがいが出てきます。さらに長く当社で働いていただければ、営業成績が安定して仕事もやりやすくなるでしょう。介護事業者様との関係にも同じことが言えます。
    当たり前のことですが、約束を守る、聞かれた質問に対してすぐに回答をするといったことを積み重ねて、信頼を得ていくことが大切です。もちろん、一概にこれをやったらうまくいくというものはありません。スタッフさんに自分のファンになってもらえるように、各々で考えていってもらいたいですね。

  • 竹本さん寺島さん

    はい。

  • 榎本常務

    もうひとつ大事なことは、やりたいことがあれば積極的に発信していくことです。運任せではチャンスを掴むことはできませんし、個人の努力も必要です。「これがやりたい」と発信していれば、いつか思い出してもらえるかもしれません。営業成績などで目立つことも大事ですよ。社内の評価が上がって一目置かれるようになれば、声を聴いてもらいやすくなるでしょう。
    チャンスはある会社だと思います。必ずしも全員が掴めるわけではないかもしれませんが、皆さんがチャンスを掴めるような機会を作っていきたいと考えていますので、頑張ってくださいね。期待しています。

  • 竹本さん寺島さん

    期待に応えられるように頑張ります。貴重なお話をありがとうございました。